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- 世界で使用されているプラスチックの量が知りたい
- プラスチックってどこに使われてるの?
- 日本の産業ってどうなってるか興味がある。
今回は、プラスチックの世界の使用量について、
そこから分かる事と、石化産業における日本の今後を書いていきたいと思います。
前回石油が毎日6億kg生産されていて、消費されている事を書きました。
次に石油からできるプラスチックについて書きたいと思います。
プラスチックと言えば簡単なのですが、普段生活しているだけでも、
多くの種類と触れ合っています。
ペットボトル、車のランプ、ダッシュボード、取っ手、家電製品、ラップ、
緩衝材、携帯の充電器など、
すべて使用されている物が違います、
樹脂としては、PET, PC, PP, ABS, PPS,PS,PE,PVC,PBT, BD,TPE,PEEK,
なんて感じで呼び名がいっぱいです。
種類多すぎですよね・・・
プラスチックというと種類が多すぎるので、今回話をするのはPP樹脂についてのみです。
PP樹脂とは、英語だと「Polypropylene」日本語だと「プロピレン共重合体」
要は、「プロピレン」というものの「集まり」です。
いろいろな所に係れていますが、石油からとれる、
ガソリンやプラスチックの量は一定の割合で決まっています。
例えば、石油からガソリンだけがほしくても、
ガソリンだけをとって作る事は出来ないんです。
なので、一つのプラスチックが欲しくなったら、
他の材料もできてしまって、どこかで使わなきゃダメになる
っていうイメージになります。
PP樹脂は恐らく生活に一番近いのではと思います。
ダイソーやセリアなど100円ショップで売っている
プラスチック製品の大部分はPP樹脂になります。
それ以外にも、ATMの中や、自動車、コンビニのパッケージ、
毎日使用している物に使わています。
2020年時点では、年間で約1000億Kgが使われたと、
IHSやPlatts等の分析会社が統計を出しています。
世界で一番多くPP樹脂を使っている国ってどこだと思いますか?
正解は:・・・・
中国です。
世界の使用量の約5-60%程が使用されています。
日本の場合、年間の生産量が約30億Kg
世界の3%になりますね。
GDPの大きさでいうと10%程度はあるはずですが、
国内供給量は減少傾向にあります。
日本の市場自体が縮小傾向にあるとの見通しが
プラスチックの生産企業で建てられていることもあり、
新しい工場がたっていない事が縮小傾向にある原因です。
これは個人の見解ですが、
海外の活気、購買意欲というのは、訪問するだけで肌に実感できます。
中国もそうですが、インドネシアなども、
これからまだまだ発展しようという雰囲気が国中からしています。
日本は落ち着いている国ではありますが、
変っていくことの大切さを海外に行くと実感します。
最も一般的という事でPP樹脂について記載しました。
最近では、排ガス規制とか、マイクロプラスチックと環境について話題になっています。
市場最初に書きましたが、石油はプラスチックもガソリンもすべて一度に出てきます。
環境をよくするためには、石油の量を減らす事が必要という結論になってしまいます。
環境について、個人でできる事って少ないように思うのですが、
分別して回収できるだけで、再利用する事ができる可能性が高まります。
プラスチックは混ざってしまうと再利用する事が難しく、
多くが、燃やされる事になります。
プラスチックの再利用できるものを増やす事が個人ができる、
小さな環境保全だと思います。
つらつらと色々な事を書いたのですが、
皆さんの今後を考える参考になれば幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございます。